コラム:意外に知らない介護保険制度|制度を知らなくても介護はできる
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ライター:宇都宮雅子

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2000年4月、介護保険制度が登場し、介護の世界は一変しました。
従来は「措置制度」と呼ばれ、行政(市町村)が利用者に行うサービスを決定していました。しかし、介護保険制度では利用者がサービス事業者を選んで「契約」を結び、自分の受けたいサービスを受けるシステムに変わりました。行政から施されるサービスではなく、利用者が自分で選ぶことによって本当に受けたいサービスを受け、事業者間の競争によりサービスの質そのものも向上させるのがねらいです。また、その財源は40歳以上の国民が負担する「介護保険料」によってまかなわれることになりました。
制度が発足して6年あまり。介護保険はどの程度、浸透したのでしょうか?

■制度を知らなくても介護はできる
私ごとで恐縮ですが、私がヘルパー資格を取得した1994年には、「介護保険」という言葉さえ聞いたことがありませんでした。

ところが、2000年4月の介護保険施行後、様相が一変しました。
私たち登録ヘルパーは臨時研修の中で「介護保険制度」について教えられました。とはいっても、説明を受けたのは自分たちの時給に関わる訪問介護サービス費のことだけ。ケアマネジャーの登場やケアプランの内容、施設も含めた制度の全容は、知るよしもありませんでした。また、現場では昨日までと同じようにヘルパーの仕事がつづき、知らなくてもこれといって不自由はありません。サービス提供責任者の指示に従って、今週も利用者宅を訪問する・・・ヘルパーは目の前の利用者さんのことを考えるのが最優先なので、それですんでしまう部分が多々ありました。
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