コラム:「介護の仕事」と「家庭内のプライベート」|最初の説明が肝心!
TIPS3
ライター:志田玲子

訪問介護は、利用者さんの自宅というプライベートな空間に入り込んでする仕事。だからどうしても、「介護の仕事」と「家庭内のプライベート」との間に、境界線を引くことが必要になります。でも、日々の現場で、「ここまでは、介護の仕事」「ここから先は、プライベートな問題」と、ハッキリ切り分けるのは至難の業。

たとえば、よく聞く話が「ヘルパーを家事代行業と勘違いしている利用者さん・家族が多い」。訪問先で、明らかに家族の食事だとわかる分量をつくるよう頼まれたり、家族がしょっちゅう訪問する一人暮らしの利用者さん宅で、家中の掃除を頼まれたり…。ヘルパーと家事代行業の仕事の境界線は、実に微妙なものですネ。

でも、介護サービスはあくまでも、利用者さんそれぞれがもつ能力に応じて、自立支援をするためのサービス。家事代行業のように、「便利」を売るサービスではありません。その上、利用者さんが負担するのは、かかる費用の1割だけ。大半は、40歳以上の国民の保険料と税金でまかなう公的なサービスなのです。つまり、ほしい人がほしいサービスをすべて自己負担して利用する普通のサービスとは、質がちがうわけ。
そこで、大切になるのは…。

■最初の説明が肝心!
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利用者さんやご家族に、ケアプランを提示する際、訪問介護が「便利」を売る普通のサービスとはちがうことなど、訪問するたびごとに業務範囲外のことを要求され、頭を悩ませているヘルパーさんも多いのではないですか? 最初の段階で、介護サービスとはどういうサービスなのか、ヘルパーの業務範囲がどこまでなのか、きちんと理解していないと、利用者さんによっては、「何でできないんだ!」と、怒りの矛先を現場のヘルパーに向けることに…。

だから、ケアマネの最初の説明が何よりも肝心! その上で、現場のヘルパーも、利用者さんの「わがまま」を、じょうずにかわすテクニックが必要です。「前のヘルパーさんは、○○もやってくれたのに…」と言われても、"その手"には乗らず、「そうですか? でも、国の決まりごとで、私は、ここまでしかできないんですよ」など、やんわりと、でも、しっかり線を引いてみせる態度で臨んでみてはいかが?
そして、こんな時は…。
(次ページへ続く)

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